デンソー岩手、車載パワー半導体の生産事業を開始
2022年10月14日
株式会社デンソー岩手
株式会社デンソー岩手(本社:岩手県金ケ崎町、社長:伊藤秀一、以下デンソー岩手)は、車載半導体の需要拡大に対応するため、車載パワー半導体用300mmウエハ生産の後工程を新たな生産事業として立ち上げます。2023年量産開始に向け、建屋の改修を完了し、9月より生産設備の導入と製品試作を開始しています。
自動車業界ではカーボンニュートラルの実現に向けて車両の電動化が加速しており、電動車の中核部品である絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor、以下IGBT)の生産能力拡充が求められています。株式会社デンソーが2022年4月26日に発表した「デンソーとUSJC、車載パワー半導体の生産において協業』による300mmウエハでのIGBT生産開始に伴い、デンソー岩手ではその後工程となるウエハの個片化*1 と電気検査を担います。
今回の生産事業開始に伴う投資額と新規雇用はそれぞれ、2022年からの3年間でおよそ130億円・50名を予定しています。なお、本事業は、2021年7月に経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択されており ます。
デンソー岩手は、車載半導体および電子デバイス部品の事業拡大を通じ、カーボンニュートラルの実現と地域社会の発展に貢献して参ります。
*1 個片化:完成品ウエハより、ICチップ(本事業ではIGBT)を切り出す工程